APIの脊髄「2520」:ソール・ウォーカーの半生

「APIの音」—。究極的に言えば、その正体は「オペアンプ2520の音」であることに限りなく他なりません。いつ誰がなぜそれを発明したのか?そして、その人物は一体どんな半生を歩み生きたのか?時を遡り、史実に肉薄します。

Harrison:コンソール史を塗り替えた1975年の出来事

1975年、「インライン方式」でコンソール史を根こそぎひっくり返したハリソン社は、音楽制作の現場がProTools色に染まった今日でも、最先端のデジタル・コンソールをひたむきに開発し続けています。約40年間に渡り、何ひとつ変わっていない先進性の原動力とは何なのでしょうか?この記事では、その正体に迫ります。

SSLの歴史:「SL4000番台」コンソールの軌跡と品格

「そのスタジオ、卓はSSLかい?」―1980年代以降、世界中のスタジオでもはやSSLコンソールの導入は必須事項でした。名高いプロデューサーやエンジニアを魅了してやまないSSLの品格とは何なのか?前回に続き、本記事の執筆に当たっても、英国SSL本社スタッフが多くの貴重なアドバイスをしてくれました。SL4000Aから大ヒットとなったE,Gシリーズに至るSSLコンソールの歴史をじっくり紐解いていきましょう。

SSL創設者コリン・サンダースの遺産 : 開拓者のプロトタイプ・コンソール

1996年。週刊ビルボード誌の「スタジオアクション」欄によると、「この年チャート1位を獲得した曲の実に83%がSSLコンソールで制作された」という記録が残っています。NeveやAPIよりも、あなたのプレイリストに最も貢献しているのはSSLかもしれません。本記事では、そんなSSL英国本社スタッフの協力を得て、創設者コリン・サンダースの物語に焦点を当てました。